2015年8月17日月曜日

【活動報告】宇治茶ムリエ養成講座 株式会社コタ

京都新聞WEB版(8月5日付)掲載より

茶ムリエ1千人養成へ おいしい宇治茶普及へ  京都府

宇治茶のおいしい入れ方を学ぶ「宇治茶(ちゃ)ムリエ」養成講座が5日、美容室向けシャンプーなどを製造するコタ京都工場(京都府久御山町田井)で開かれた。府山城広域振興局や茶業関係者らが宇治茶の魅力を広めようと初めて催した。来客に茶を出すことのある社員ら約30人が急須で煎茶を入れ、さっぱりとした甘さを味わった。

宇治茶でのもてなしに必要な作法や宇治茶の歴史などを学んでもらい、職場や家庭で茶を入れる文化を広げるのが狙い。2年前、小学生対象のキッズ茶ムリエ検定をスタートし、本年度から企業や団体などを対象に事業を拡大した。この日は、日本茶インストラクターで宇治茶伝道師の林屋和男さん(73)が宇治茶の歴史や種類について講演した。その後、4人のインストラクターが指導した。

インストラクターは「ぬるい湯ではまったりやさしい味、熱い湯だと渋みが出る」「急須は振ると味のバランスが崩れる」など説明した。社員たちは一人ずつ、湯冷ましを作り、茶葉を急須に入れて、丁寧に茶を入れた。

経理部の黄野新さん(37)は「入れ方によって味が全然違い驚いた。来客がある時もおいしく入れられそう。家族にも出してあげたい」と話していた。

この日の参加者は全員、宇治茶ムリエに認定された。同振興局は本年度、小学生と合わせて千人の茶ムリエを育てたいという。

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